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2002年 3月 ミラノ編


Part 2 ミーハー観戦記
・ミラノダービー
・イタリアダービー



ミラノダービー ('02 3 3)
今回はパソコンを持っていっていなかったので スポーツ新聞が唯一の情報を得る手段だった。ガゼッタ デッロ スポルトでは前日、当日ともにレコバはベンチの予想でちょっとガッカリ。そして私をもっと憂鬱にさせたのは雨。ミラノに到着した日から試合当日の朝までずっと降り続いていた。ナイトゲームでしかも雨だと3月とはいえちょっと寒さがツラすぎる。が 幸い雨は午前中で上がってほっとする。午後6時、濡れているであろう座席に敷くための新聞を持ってホテルを出発。


選手入場口と北クルヴァ1F方向
スタジアムに着いたのは7時ちょっと前。エリア別の入り口から階段を登るといきなりピッチが目の前に広がり思わず感動〜。 双方のクルヴァはすでに満員で早々とコールの応戦が始まっていた。知っての通り サン・シーロはスタンドに大きく屋根がかかっているので声の反響の仕方が札幌ドーム並み(ローカルですまんです)。とはいえ、その迫力は百倍くらいの差があるのだが。耳が痛くなるほどのブーイングなんてこの時初めて体験した。
チケットと一緒に座席表を受け取っていたものの なかなか自分の席が分からず 係員に2度聞きながらやっと席に辿り着くと なんと前から2列目。北クルヴァ寄りでベンチの斜後ろ(この試合はミランのホームゲームだったのでこの日はこちらがミランベンチ)、選手入場口のすぐ側という位置で、試合を観戦するには良い席とは言い難いが、
選手の顔は肉眼ではっきり見えそうなのでミーハーファンの私にとってはまずまずの場所だった。
座席には持参したのと同じガゼッタとマッチデープログラムが置かれていた。バックスタンドの時は置いて無かったので これはどうやらメインスタンドだけのよう。しかし、屋根がかかっているとはいえ椅子は雨で濡れており、置かれていたガゼッタはグッショリと濡れ、敷くのにも読むのにも役にはたたなかったので結局持参した方の新聞を敷いて座った。

やっと少し落ち着いて 何気なくミランベンチの方に目をやると 特徴のある髪型をした男が・・・あらま、セードルフじゃん。なぜかそこにスーツ姿のセードルフが座っていたのだ。しばらくそこにいた後、ファンの声援に手を振りながらロッカーへ戻って行った。

スタジアムに今日のスターティングラインナップの映像が流れる。事前の予想に反してレコバがスタメン。やったぜ!
8時頃になって選手がウォーミングアップのために次々と出て来る・・・・が アレ? 20番がいないぞ。 スタメンのはずだよね? ちょいと心配になったころ 服を着ながら走ってくる選手が1人。
「うぁ!ちっちぇ〜!」 これが私のレコバに対する第一印象。さほど大きな選手じゃないのは知ってたけれど 他の選手はTVで見たままの印象なのにレコバだけがどういうわけか小柄に感じる。特別背が低いわけではないのだが、どうも大人の中にbambinoが1人混じってるように見えるのだ。批判を恐れずに書くが「いや〜なんか可愛いっ!ギューっとしてナデナデしたいっ!」と思ってしまった(笑)
しかし 一度試合が始まるといきなり大きく見えるんだな これが。


マテラッツィと組んでアップ中。あ〜オヤジの頭が邪魔(怒)


ロッカールームヘ戻る選手達

ベストポジションに思われた座席だったが アップが始まった頃に前の席のおじさん二人組が立ったまま話をし始めたため まったく前が見えなくなってしまった。 せっかく撮った写真も上の通り。まさか試合が始まっても立ったままでは?と心配したが さすがにそれは無かった。

ウォーミングアップを終えて 選手は一度ロッカールームへ。
今日の主審はコッリーナさん。大一番に欠かせない名物審判だが 審判を見て感動してるのはたぶん私だけだろう。


キックオフの時間が近付き スタジアムはさらにヒートアップ。
そうそう これ! この雰囲気を生で味わうために 遥々やって来たのだ。 説明不要だろうが右がミランのクルヴァ、下がインテル。


発煙筒も焚かれ スタジアムは独特の雰囲気に包まれる。ううっ 煙い!目にしみる〜!こんなところまで発煙筒の煙りが?と思ったら なんのことは無い隣の人のタバコの煙りだった。


キックオフ前、レコバはユニフォームを入れるためパンツを1枚2枚と下ろしはじめ、その状態で挨拶に来たミランの選手と抱擁。お〜い!お尻が半分見えてますぜー!そんなにサービスしてくれなくてもいいってば。

キックオフ後は試合を見るのに一生懸命でカメラを構える余裕はまったく無かった。唯一撮ったのが下の写真。
右は後半のキックオフ前。この時も一番最後に出て来たレコバ。遅れて出て来たくせにまだ支度が出来ていないのか 歩きながらいつまでもゴソゴソ。時間にルーズという噂はどうやら本当らしい。

前半、自分のミスでシェフチェンコにボールが渡ってしまい、慌てたレコバが思わずファールで倒してしまうというシーンがあった。


試合結果は知っての通り、ここしばらくダービーでは大敗を喫していたインテルがヴィエリの1発で0-1で勝利。

レコバの調子は今ひとつで 後半に入るとほとんど走らなくなってしまった。攻撃の段になっても 一向に上がろうとしないレコバを見てグレシュコが手を叩きながら「どうした?しっかりやろうぜ」というように声を掛けるが 歩き続けるレコバ。こりゃダメだな、と思ったら案の定 その直後にConceicaoと交代となり、不満げな表情でロッカールームに消えて行った。私の目の前を歩いていたのだが さすがにカメラを向ける気にはならかった。

インテルが勝ったのは嬉しいが 本音を言えば両チームとももう少しゴールシーンが欲しかったところ。それと、やはりレコバの喜ぶ姿が見たかった。

日本に戻ってから知ったのだが レコバは左足が不調で自分から交代を願い出たらしい。それを知らない私は「この調子じゃ 次のイタリアダービーはベンチスタートかも・・・」と少々不安を感じつつスタジアムを後にした。


フリーキック。左端はシェフチェンコ





イタリアダービー ('02 3 9)
前日にスタジアム見学をしたので サンシーロに来るのはこれで3度め、今回は迷うことなく自分の席を見つけることが出来た。座席はバックスタンドの(メインから見て)右端の上段の位置。ミラノダービーに比べるとかなり後ろだが 勾配が急なのでピッチは見やすい。全体を見渡すには 前回の席よりもやはりこのくらい後ろのほうが見やすいようだ。

首位攻防戦となった今回のイタリアダービー、そのせいか警備の数が半端じゃない。ミラノダービーとはまた違った雰囲気が漂う。

心配した通り前日までの新聞ではレコバはベンチの予想だったのだが スタジアムに着いてから買って来た新聞を見て驚いた。スタメン?!しかもFWで? ヴェントラが怪我でもしたんだろうか?イタリア語が読めなくて詳しいことが分からないが 期待を抱きながらスタメン発表を待つ。


今季初のVieri・Recobaの2トップ

しかし 問題発生。
一度トイレに立って戻ってみると 誰かが私の席に座っているのだ。チケットを見せながら英語で抗議するが相手(男)は早口のイタリア語でまくしたててまったく聞き入れない。埒があかないので近くにいた係員を呼んで注意してもらったのだが 男は相変わらず退こうとしない。係員も「ダメだ こりゃ、あきらめなよ」という表情。このやりとりを見ていたのか、私の前にいた日本人の男の子が「どうしました?」と声を掛けてきたので事情を説明すると 「なんかこの辺の席、ダブルブッキングらしいですよ。僕らもそうなんです。」 なんだとぉ?! 私の席に座ってた男は自分のチケットを見せなかったので ホントにWブッキングだったのかは定かでは無いが その子たちの席はチケットを持った人が他にいたのだそう。「警察を呼んで抗議したんですけど ダメみたいです。とりあえず空いてるところに座って、人が来たら通路で見ろって言われました。なんかイタリア人恐いし、僕もう通路でいいです。」と、すっかり弱気。だらしないぞ 日本男児! でも そういうことなら仕方ないか。これも海外観戦の醍醐味と、諦めて私も通路で見ることにした。


後半のFK

そうこうしてる間にスタメンが発表になった。ガゼッタの予想通りレコバがFWでスタメン。よ〜し、席が無いってことは考えようによっちゃどこで見てもいいってことだよね? 選手がアップのために出て来たので とりあえず良く見えるように逆側へ移動して空いている席に適当に座る。 たぶん毎度のことなんだろうが 20番は今日も一番最後に出て来た。

キックオフ時間が近付きだんだんと席が埋まってきたので もしも係員に何か言われた時のため本来の自分の席の近くに一度戻る。前半はこちらがユーベゴールだったので そのまま通路に座って見ることにした。注意して見ていると 試合開始ギリギリに来た人達は自分の席に誰かが座っていると チケットを持っているにも関わらずそのまま通路に座って見ているのだ。そういう慣習なんだろうか? それならこのまま通路で見てても別に注意されることもなさそうだ。


今日のレコバは本来のポジションということもあって いつもより活き活きとして見える。もしかしてゴールシーンが生で見られるかも・・・と密かに期待。
しかし この日の主役はレコバではなくセードルフだった。
前半6分 セードルフがミドルを決めてインテルが先制。ミラノダービーは比較的おとなしく見ていた私も思わず吠える。しかし13分にはトレゼゲに1点返され1-1のまま前半終了。

後半が始まる前にまた場所を移動。
前半からレコバ→ヴィエリで惜しいシーンが何度かあったのだがゴールには至らず、後半27分にレコバはカロンと交代。前回は交代するとすぐロッカールームに向かったが 今日はそのままベンチに残り 試合の行方を見守っている。
試合は膠着状態が続いていたが 36分にTudorが逆転ゴールを決める。これまで、と見切りを付けたのかこのゴールが決まった途端席を立つ人が目立ち始めた。確かに昨シーズンまでのインテルだとこのまま負けていただろう。でも今年のインテルは「負けないチーム」なのだ。最悪でも引き分けには持ち込んでくれるはず・・・と信じて待ったロスタイム、セードルフの豪快なミドルがユーベゴールのネットを揺らした。
もの凄い歓声が上がりサン・シーロが揺れる。もちろん私も吠え捲る。そして試合終了。
首位攻防戦は結局2-2の引き分けに終わったが 目前にあった勝点3を逃してしまったユーベの方がダメージは大きいだろう。インテリスタはまるで勝ったような雰囲気で、リッピ監督を揶揄するような意味であろう「Lippi○○○〜♪Lippi○○○〜♪」と歌いながら帰っていく。


試合終了




このように多少のトラブルはあったが そのおかげでセードルフのゴールを両方とも目の前で見ることになり かえってラッキーな結果となった。
私はこのトラブルも含めて2試合とも充分に堪能することが出来たけれど イタリア人に怯えてたあの男の子達はその後どうだったのだろう? いや 今日の試合だったら どこで見てたってきっと楽しんだに違い無い・・・・

スタジアムからの帰り道、充実感を抱きながらも、次回のために「そこは私の席です」と「私の席に他の人が座っています」の二つだけはイタリア語でキッチリ言えるようになっておこうと心に誓ったのだった。 言ってもムダなのは分かっちゃいるけど一応ね。





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